悪魔に出会った話。

プラダをきた悪魔ってみたことあります?

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この悪魔は見た目とかやることは悪魔だなーって思うけど

ほんとはいい人の話、だったはず。

でもわたしの出会った悪魔はこれと真逆。

基本はいい人。のふりをした悪魔。

こんな人っいるんだなって。

みなさんは悪魔っていう言葉がぴったりな人に遭遇したことがありますか?

できればそんな人とは出会いたくないものですよね。

といううか会う必要もないよね。

でもでもこの世の中にはそんな人もいるんだなーと

思った出来事に出会ってしまいました。

 

私、12月いっぱいで今働いてるところを

辞めるために二週間前に退職届をだしたんです。

日本の会社のシステムはよくわからないのですが、

オーストラリアではカジュアルはいつでも辞められて

パートタイムやフルタイムは大体二週間。

会社の契約書にもよるけど3年以上働いた人は4週間前に

退職届を出すことになっています。

*契約書はサインをする前によーく読んでくださいね!

(当たり前だけど!!!)

辞める前にも契約書を引っ張り出してチェックしてみてね。

わたしは今働いてるところ、5ヵ月しか働いていないし、

特に重要なポジションでもないし、誰に引き継ぐこともなければ、

契約書を探したけど、

契約書はないし、辞めるときのことなど一切かいたものもない。

ということで大体のルールにのっとって二週間前に提出しました。

 

そして返信が来て、突然でびっくりしてるけどわかりましたと、

それからサロン側のお願いでお客様には辞めることは言わないでほしいとのこと。

ま、要はお店のお客様を盗むなということでしょう。

そんなのお客様が決めることでとかいろいろ思ったけど

立つ鳥跡を濁さずでそちらがそうしたいのであれば

そうするでしょう。

まあ、案外意外にあっさりだなと思っていました。

 

悪魔はのちほど降臨するのでした。

 

退職届をだしてから、初めての出勤。

全てはいつも通りで、まずは職場の仲のいい人たちに

報告しなければと思い、一人ひとりに報告して歩きました。

みんな悲しいと言ってはいましたけど

わたしの決意とこのビックチャレンジを応援してくれていました。

 

そしてオーナー登場。話があるんだけどと言われ、

個室に連れて行かれました。

まず第一声、あなたが辞めることは正直ほんとに驚いてると。

給料上げてやって、クリスマスパーティにも呼んであげて、

クリスマスプレゼントもあげて、家探す手伝いもして、

彼と別れてあなたの辛い時にサポートしてあげて(?)

I cannot do more than that!

と吐き捨てるように何度も言われました。

まー辞める時期は悪かったにせよ、

わたしはここまで言われる必要があったのかと。

待て待てと、百歩譲ってクリスマスパーティーとかはでなかったら

プレゼントとかもらわなかったら良かったのかもしれないけど

まずね、給料あげてくれなんて頼んでないからね、

これはわたしがここのスパに入った時に自分から

1か月してあなたの働きをみて、給料上げるかどうか判断するからと

言われて、一か月経っても何も言ってこないから

確認のため聞いてみたら給料が上がっただけであって、

わたしが給料上げてくださいとお願いしたのではないのだ。

それから家探すの手伝ったって言ったけど、

リアルエステイトの書類にサインをする作業を

お願いしたけど、それは手伝ったっていうかオーナーの仕事

の一部なんじゃないのかなってちょっと思ったりしたり。

彼と別れてから別にあなたからのサポートは受けてないんだけどなとか

思ったり。

彼女の言ってることはわたしがこれだけあなたにやってるのに

あなたは感謝もしないでわたしを裏切るつもりと

言ってるように聞こえました。

つっこみどころがいっぱいだったけど

まーあと二週間で辞めるしと思い、ぐっとこらえてました。

 

そして、どこに行くのかと聞かれ、

元いたところからオファーが来たので

前のスパに戻りますと言ったところ、

何かの怒りに達したのか

ここにはもう二度と戻ってこないで。

わたしはあんぐり。

それを今言う必要があるのかというくらい。

そしてそこで働く人たちはどんな人たちがいるのかと。

アジア人が多いですけど、いろんな国の人が働いてると答えると

あなたはマネジメントを知らないからきっと

あなたにはできないでしょうね、

まーせいぜい頑張って的な。

あんぐり2。なんか怒り通り越して鼻で笑ってしまった。

彼女は言いたいことだけ言い終わると

そそくさと個室を出ていきました。

まだやってもいないことを端から否定されても

てかそんなことをこの人に言われる筋はないのである。

 

人間って怒りを通り越すと笑ってしまうんだー

と思った瞬間でした。

人に行ったり日記にもかいたので

ダイブ楽にはなりましたが、書いてる今でも恐怖がよみがえります。

 

ここからが悪魔の怖いところ、

その数時間後笑顔でやってきて、あなたのラストは12月の30日よね、

その日まで働いてくれるのよね、

メールでも言ったけど、お客様にはあなたの辞めることは言わないでね。

あなたメールの返信してこなかったからそれを理解してるか

わからなかったからと。

正直なところ、こんなん言われてあと二週間働く人っているのかなって

思って、ちょっといろいろな人にアドバイス求めてみたけど、

そんなこと言われて行きたくなかったら

もう行かなくていいんじゃん、しかも契約書ないなら

ぶっちゃけ今日辞められるよと。

そんなこと言われたら心が躍って、今日にでも辞めてやるかと。

けど、ちょっと待てよと、

スパって働いててレセプションとかもやってたから

わかるけど一人休んでその人の代わりを探せなかったら

お客さんをキャンセルしないといけないから

大変っていうのわかってるつもりだし、

あとは二週間前ならそのあとは調節できるから

(1月のスケジュールはチェックし済み)

あと二週間はとりあえず頑張ろうと、その悪魔は置いといて

他のスタッフにはこれ以上迷惑かけたくないと思い、

あと辞めるまで3日。

 

そんなひどいことを言われた次の日の朝、悪魔から

メッセージが来て、給料をあげるからもう少し残らないかとのオファー。

昨日言ったこと覚えてないのかな。

昨日あんだけ言っといてこういう風に聞けるって

いい根性してると思う。

もちろんお金だけじゃないということを伝えて

丁重にお断りしました。

わたしが辞めると言った後、もう一人急に辞めた人がいたので

多分やばいと思ったんでしょうね。

だからといって自分が言ったこと覚えてないのかなーと。

 

そして悪魔は人が見てるところではいい人を演じ、わたしに

話しかけ、微笑み、

誰もいないところではシカトをするということを

ここ数日しているのである。

おーこわこわ。

 

あと三日、自分の仕事を淡々とこなすだけ。

 

世の中にはいろんな人がいるもんで、

わたしが出会った怖い人はこれで三人目。

そのうち二人はオーストラリア。

 

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